過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[saga]
2011/12/25(日) 02:24:38.71 ID:B8b5GBRFo
「ワルプルギスの夜。いくつもの魔女の集合体。魔導書とテレズマと魔力を吸い寄せた魔女……」
彼女は自分に与えられた力に戸惑い使い道を悩んでいるようだ。思考機能や感情などないはずなのに」
「彼女にも魂があります。キュゥべえみたいなことを言わないでください」
「君はいろいろと面倒臭いな」
それは眉を吊り上げてから、はぁっと深いため息を吐いた。
少女はそのため息を無視してそれに向かって尋ねる。
「……ほむらちゃんたちは、勝てるでしょうか?」
「それはワルプルギスの夜にか? それともインキュベーターかな? もしくはそれ以外の存在かね?」
「ワルプルギスの夜に、です。あなたの世界の人なら、彼女を倒すことも……」
「少なくともあの場にいる連中では逆立ちしたところで無理だろう。神裂火織も倒れてしまったことだしな」
呆気からんに言ってのけると、それはさぞ面白そうに頬を吊り上げる。
不気味な亀裂はそれの口元に浮かんだ。
「だが魔法少女がいれば話は別だ。一〇回闘りあえば、一回は勝てるかもしれない」
「本当ですか!?」
「不思議そうな表情をしているな。確かにワルプルギスの夜は強大だが、力の使い方がなっていない
手順さえ踏めば彼らだけでも対処することは十分に可能だよ。その道程は確かに興をそそられる……が」
それは肺に息を溜めて――呼吸に意味などないのに――深々と吐き出した。
あまりにも非効率的な行動をしたそれの立ち振る舞いはまるで人間のようだ。
その本質は人間からはあまりにもかけ離れている存在だというのに。
少女はそんなあべこべのそれの態度に肩をすくめ、続く言葉に意識を集中させて――
「このまま事が運べば彼らは勝てないだろう。その場合、暁美ほむらが全てを台無しにしてしまう」
――己が意識を疑った。
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