過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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(神奈川県)
[saga]
2011/09/26(月) 22:57:34.89 ID:2kYXaSMso
一触即発な雰囲気を醸し出す二人から視線をそらして、エリザードはテーブルに置かれた盤上を見た。
それは盤と呼ぶにはあまりにも複雑で、立体的で、むしろどこかの街のミニチュアと呼ぶほうが相応しいだろう。
大きなビルに、湖か川か……それに鉄塔や鉄橋もある。
ぱっと見ただけでもこれの元になった街が比較的都会だということが窺い知れた。
エリザード(にしても、一体なにがなんだか)
ローラが考えついたという、摩訶不思議な“戦術シミュレーションボードゲーム”に付き合わされ始めてはや二日。
エリザードが任された陣営、もとい“歯車”の駒の圧倒的な存在感たるや、いまさら口にするまでもない。
ローラが駆使する“赤十字”の駒や“人形”の駒、“刀”の駒をいとも簡単に蹴散らしてきた。
強いて言えば“刀”の駒の戦闘力は脅威だが、いかんせん相手方の駒が少なすぎる。
戦術もクソもあったものではないのだ。
エリザード(脇に置いてある、土系統の魔術師連中が寝る間を惜しんで作った山ほどの駒はどうするつもりなんだろうな)
“剣”や“槍”、“爪”に“水晶”などなどの駒で築かれた小さな山を見て、エリザードはため息をついた。
どうやらいくつか難易度を段階的に設定しているらしく、あちらは今のところ使用するつもりがないようだった。
エリザード(というか今日は平日、バッキンガム宮殿でこなさなきゃいけない公務があるんだがな)
エリザード(ぶっちゃけゲームがしたい。騎士団長にでも持ってこさせ……そういやあいつ最近見ないな
独自の情報網を使って水面下でごそごそしてるらしいが、そんなことより新ギレンの野望を、ぉぉおっ?)
首を右に左に傾けていたエリザードは、視界の隅におどおどした様子で柱に隠れる金髪碧眼修道女を見つけた。
あれは確か清教派の修道女で、えーと……レビルだかレイジングハートといったか。
暇つぶしになりそうだと考えて、エリザードは軽い調子で手招きした。
修道女は分かりやすいくらいに緊張した面持ちでそそくさとテーブルに歩み寄る。
エリザード「どうしたね、シスターレイズナー」
レイチェル「私はそんなV-MAXで三倍の機動性で『レディ』とか言いそうなロボットじゃありません! レイチェルです!」
エリザード「ノリ良いなお前。で、何の用だ?」
大声を上げて域を荒くした彼女は、黙ったまま睨み合っている一人と一匹を横目で見た。
なんら異常がないことを確認してから彼女は口を開いた。
レイチェル「あの……終わりました」
エリザード「なにが?」
レイチェル「えっと、その」
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