過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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614:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:21:13.68 ID:F5gd/ZYKo

 それでも。

 ワルプルギスの夜の脇腹には、傷一つ生じなかった。

以下略



615:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:22:05.62 ID:F5gd/ZYKo

 ――時間は前後する。

 カブン=コンパスの閃光術式が魔法の魔女に突き刺さったのを、
 魔術の魔女であるスマート=ヴェリーは、わずかに煤けた箒に跨った状態で見た。
以下略



616:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:22:59.64 ID:F5gd/ZYKo

『私たち魔女はあまり良い歴史を持っていない。お前も魔女の扱われ方は知ってるだろう。
 嬰児を食って、煮詰めて、薬作って黒魔術の儀式で暴れたサイコ集団――とまぁ、散々な扱いだからな』

『実際そんなことやらかしたのはほんの一握りの魔女だけどねー』
以下略



617:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:24:32.87 ID:F5gd/ZYKo

 そんな壷を見ながらスマートヴェリーは体を左へと傾ける。
 後続の魔女集団からわずかに離れ、ワルプルギスの夜の攻撃範囲外に出る。

スマートヴェリー(あんま使いたくなかったんだけどねー、まあ仕方ないかな)
以下略



618:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:25:58.96 ID:F5gd/ZYKo

スマートヴェリー「でもまー、背に腹は変えられないよねんっと……」

 薬の半分ほどを口の中に含み、むりやり胃の中へと流し込む。

以下略



619:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:26:29.13 ID:F5gd/ZYKo

 などと思案していた時、ワルプルギスの夜を追い越して飛翔するスマートヴェリーはそれを見た。

 六〇メートルを誇る巨体の背後、宙を舞う砂塵に隠れて浮かび上がるコンクリートの塊。
 根元からぽっきりとへし折れた、長大なビルの残骸を。
以下略



620:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:28:06.45 ID:F5gd/ZYKo

 ――コンクリートの壁に何かが突き刺さり、煌びやかな爆砕を発生させたのを杏子は見届けた。

 後続の空を飛ぶ魔女が、突き刺さった何かに続くように火の玉や光の玉を投げつけていく。

以下略



621:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:29:04.55 ID:F5gd/ZYKo

ほむら「―――言われなくても! ……って、このやりとり交わすの二回目じゃないかしら?」

 呟きながら、ほむらは肩に担いだRPGのトリガーを引き絞った。
 発射口に取り付けられた榴弾が自由を得て、すぐに秒速一〇〇メートル少しまで加速。
以下略



622:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:29:31.26 ID:F5gd/ZYKo

 ステイルは片膝を着いたまま肩をすくめた。

ステイル「もうしばらく。これでも必死でね、一歩間違えたら魔力が暴発して右手が吹き飛びかねないくらいには」

以下略



623:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:30:51.78 ID:F5gd/ZYKo

 ほむらのテレパシーを受け取るまでもなく、間近にいた杏子たちもその異変に気付いていた。

 重ね掛けされた撃墜術式による負荷を押し切って、ワルプルギスの夜がわずかに浮上し、
 その体を前に倒すようにして前進し始めたのだ。
以下略



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