過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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618:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:25:58.96 ID:F5gd/ZYKo

スマートヴェリー「でもまー、背に腹は変えられないよねんっと……」

 薬の半分ほどを口の中に含み、むりやり胃の中へと流し込む。

以下略



619:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:26:29.13 ID:F5gd/ZYKo

 などと思案していた時、ワルプルギスの夜を追い越して飛翔するスマートヴェリーはそれを見た。

 六〇メートルを誇る巨体の背後、宙を舞う砂塵に隠れて浮かび上がるコンクリートの塊。
 根元からぽっきりとへし折れた、長大なビルの残骸を。
以下略



620:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:28:06.45 ID:F5gd/ZYKo

 ――コンクリートの壁に何かが突き刺さり、煌びやかな爆砕を発生させたのを杏子は見届けた。

 後続の空を飛ぶ魔女が、突き刺さった何かに続くように火の玉や光の玉を投げつけていく。

以下略



621:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:29:04.55 ID:F5gd/ZYKo

ほむら「―――言われなくても! ……って、このやりとり交わすの二回目じゃないかしら?」

 呟きながら、ほむらは肩に担いだRPGのトリガーを引き絞った。
 発射口に取り付けられた榴弾が自由を得て、すぐに秒速一〇〇メートル少しまで加速。
以下略



622:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:29:31.26 ID:F5gd/ZYKo

 ステイルは片膝を着いたまま肩をすくめた。

ステイル「もうしばらく。これでも必死でね、一歩間違えたら魔力が暴発して右手が吹き飛びかねないくらいには」

以下略



623:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:30:51.78 ID:F5gd/ZYKo

 ほむらのテレパシーを受け取るまでもなく、間近にいた杏子たちもその異変に気付いていた。

 重ね掛けされた撃墜術式による負荷を押し切って、ワルプルギスの夜がわずかに浮上し、
 その体を前に倒すようにして前進し始めたのだ。
以下略



624:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:32:05.03 ID:F5gd/ZYKo

 大胆不敵に笑う建宮の指示に従い、杏子たちは戦線を後ろへと引き下げた。
 ついで、この機に乗じて負傷者を背負った何人かが戦線を離脱していく。

杏子「おいおいどこまで下げんのさ?」
以下略



625:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:34:42.48 ID:F5gd/ZYKo

 と、五和が言った直後だ。

 大通りを真っ直ぐ突き進んでいたワルプルギスの夜の近くで、何かが鈍く光った。
 あれは似たものを自分は見たことがある。しかしそれは空にいきなり現れるような代物ではなかったはずだ。
以下略



626:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:36:12.63 ID:F5gd/ZYKo

 その時だ。
 鋼糸を強引に引きちぎって前進するワルプルギスの夜が、赤い血のような霧に覆われた。
 それは引きちぎられた鋼糸から溢れ出ていて、さながら血管が破られたようにも見える。

以下略



627:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:38:06.11 ID:F5gd/ZYKo

 杏子が疑問を口にしようとするよりも早く、変化は訪れた。

 ミシッ、と、何かがひび割れる音がした。

以下略



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