過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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639:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/29(日) 01:51:49.85 ID:i6zqtpqjo

「それで、どうするんだい。まどかとの約束を反故にした君は、もうじき着きそうな決着を機に動き出すのかな?」

「んー」

 ……もうじき着きそうな決着、ねぇ。

 果たしてそれが、どちらの勝利によって齎されるのか。
 決着がついた後に、何が起こるのか。

 大体の見当はついている。その結末も。
 無論、そこに至らずに挫けてしまう可能性とてありえなくはない、が。
 彼らは、自分が予想し、望んだ結末に至るだろう。そのための不断の努力があるのだから。
 まったく大した物だ。ローラとしては惜しみない賞賛と共に拍手を送りたいくらいだ。

 だが、それを送るにはまだ早い。
 全ての収束点、中心軸であり、物語(せかい)の要である存在がどう動くかはまだ誰に分からない。

 時の概念を超えた者にすら分からないはずだ。
 その程度にはこの地球は、この世界は、道に迷っている。

「……」

 偉い身分になったと、そう思いながら首を動かし、まどかの傍らで座り込むキュゥべぇを見やる。

「もうじき着きそうな決着の後に、起こりそうな奇跡の後で行動したりてあげるわよ」

「期待しておくよ」

 キュゥべぇの言葉と共に発生した、ソニックブームにも似た衝撃波がローラの髪を撫で付けた。
 その発信元は大体察しが着いている。

 ローラは胸の前で手を組んだ。

 教えを捨てた父と違って、幼い頃から信じ続けた天上の神に祈るために。



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