過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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(神奈川県)
[saga]
2012/02/11(土) 03:25:32.85 ID:ccjk56WPo
「――驚いた。さっきはああ言ったけど、まさか本当に一人も欠けることなくワルプルギスの夜を倒してしまうなんて」
「感情を持ち合わしたおらぬ分際で驚いたと? ふん、声色変えずによく言いたるわね」
突っ込みを入れながら、ローラは自分の脇腹に力が入ったのを自覚した。
自覚から数秒と間を置かずに激しい嫌悪感が脳裏に浮かび上がり、脇腹に次いで喉元に力が入る。
やがて何かが食道を駆け上り、鉄の味がする何かと混ざって口の中に半液状の物体として広がっていく。
飲み込もうか吐き出そうか一瞬悩むが、結局異臭に耐え切れず口の中にあった物を地面にぶちまけた。
見滝原市に来る途中で食べたホットドッグと胃液、それから赤い血液混じりの吐瀉物が地面に撒き散らされる。
「おや、まだ消化しきれていなかったのかい?」
「……か弱き乙女がイヤーンな物を吐きて弱弱しくうろたえたりけるのに、第一声がそれとか死ぬべきだわ」
「僕の知る限りでは、か弱い乙女は自分が生み出したそれを足で踏みにじらないと思うんだけどどうだろう」
「今は乙女もワイルドなのが流行りているのよ」
言いながら、修道服の裾で口元を拭う。
だいぶ弱ったものだ。確かに大それた爆発ではあったが、まさか衝撃を弱めただけでこれとは。
ワルプルギスの夜から発生した爆発が起こす予定にあった大惨事を未然に防いだ張本人であるローラは、
しかし防いだだけで自身の力を使い果たした意味――自分の弱さをしっかりと悟って自嘲気味に笑った。
これでは第三次世界大戦の際に暴れた『右方のフィアンマ』にすら劣るなぁ、などと考える。
「まぁなんにしても、これで準備は整いたるわね」
「……何のことだい?」
「しらを切りたるのは良いけど、時と場合を考えることね」
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