過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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679:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:29:22.28 ID:ccjk56WPo

 ローラはもういちど唾を吐き捨てた。血が混じっているので、文字通り血反吐か。
 かぶりを振り、収束し始めた光の十字架を見上げて、思う。

 ――準備は整った、と。

「まさか本当に知らないわけではないでしょう、インキュベーター。
 ワルプルギスの夜が、なぜああまでして暁美ほむらの前に立ちはだかったのかを」

「……」

 彼は答えなかった。
 答える気が無いのか、それとも答えられないのか。

「そして解りているはずよ。気付いているはずよ。物語はまだ、何も終わっていないという事実に」

 沈黙を保ち続ける獣を無視して、ローラは一度目を伏せた。

「……わたしがその事実に気がついたのは、実はワルプルギスの夜が現れてからになりけるのだけどね」

 返答は無い。
 構わずローラは続ける。

「あのタイミングでワルプルギスの夜の襲来が早まったのには、二つの理由がありけるわ。
 一つはこの世界に生じたる、目に見えざりし、或いは存在しえぬ概念による干渉。
 こちらはまぁ、早い段階で気付き足りていたわ」

 そしてもう一つは。

「もう一つは、そうでなければ叶わぬことがあるから。世界がそのように動いているから。
 これから話すのはあくまで仮定、例え話になりけるけれども。恐らくは真実に等しきものよ」

 それは。


「それは――」



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