過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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688:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:38:36.31 ID:ccjk56WPo

「参ったな。流石の僕も、こればかりはどうしようもない」

 そんな諦めにも似たステイルの声をほむらは聴いた。
 ほむらは一度かぶりを振って顔を上げる。
 視線の向こうでは、ワルプルギスの夜が魔法少女の姿をした使い魔の踊りに合わせて光っていた。

「……ねぇ、あれ、倒すのは無理っぽいの?」

「僕が見たところあれは使い魔から魔力を受け取って回復に費やしているらしい。
 先ほどまでの力は失われているみたいだけど、それでも魔導書と共にある以上は……」

 今の戦力で倒すのは不可能に近い、とステイルは締めくくった。
 そして瓦礫にもたれかかり、悪い夢なら冷めてくれと、そう言わんばかりに額に手を当てた。
 そばにいるさやかもまた気落ちした様子でその場にへたり込んでしまう。

 そんな彼らの様子を見ながら、ほむらは再度資料へ目を向けた。

 仮に自分が立てた仮説が正しければ、世界はどうしても私に時間遡行をしてもらいたいらしい。

 ……ここまで来て、全てを諦める?

 自分が時間遡行を行えば、世界は無理にあの魔女を動かすことがなくなるだろう。
 そうなればいつかは倒れるはずだ。

 でも、そしたら私はどうなる。時間遡行をしたところで、行く先は無い。
 この世界を除いた全ての世界からは既に魔女が消えてしまっている。

 ……魔女を導く、あのまどかの下に行くのだろうか。



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