過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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747:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/16(木) 01:49:51.31 ID:FJ6Ug0Ono

「ほむら……?」

 そんな呟きが、全てが終わったことに安堵し、ココア味の電子タバコを咥えるステイルの口から零れた。
 別段深い意味が込められている訳ではない。
 ただ何故か呟いてしまった、程度の物だ。

(まったく、何をしているんだ僕は)

 彼は慌ててかぶりを振って、魔導書を小脇に挟んで座って休んでいるほむらの方を振り返った。
 これも別に事情があった訳ではなく、なんとなく行っただけだ。
 呟いてしまった以上、なんらかのアクションを示さないと怪しまれるという考えもあったが。
 だから彼は固まってしまった。

「ほむら……!?」

 振り返った彼の目の前で、ほむらが前のめりに倒れようとしていた。
 慌てて駆け寄ろうと試み――躊躇する。

 合理的な理由は何一つ無い。

 無いが、近づけば死ぬと本能が警告を鳴らしていた。

 そして躊躇したことが致命的なミスであったと気付いた頃には、もう何もかも手遅れになっていた。

「ほむらッ!?」

 倒れゆく彼女の左手から、これまで遭遇したことの無いような『黒い光』が溢れ出ている。
 光は瞬く間に彼女の身体のほとんどを飲み込み、目まぐるしい速度でその体積を増やしていく。
 そんな光の間を縫うように駆け寄り、ほむらを救おうとステイルが必死に手を伸ばし――



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