過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
1- 20
775:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/20(月) 03:54:03.92 ID:gOl/dYXso

「ストーップ! そこの女子、ちょっと止まってくれるかにゃー?」

 地面に着地したまどかは、場の雰囲気にそぐわない明るい声を聞いた。
 声のした方向に目を向ける。
 視線の先には、アロハシャツにサングラス姿の怪しい青年がいた。

「おっと、言っておくが俺は怪しい者じゃない。ステイルの元同僚って言えば分かるか?」

「ステイルくんの……ですか?」

「ああ。……ところでお前さん、いまどこに向かおうとしてた?」

 まどかはわずかに息を呑み、告げるべきか否か躊躇った。
 そのまどかの逡巡を見抜いたのか、まどかと対峙する彼は肩をすくめてため息を吐いた。

「まっ、行き先見りゃ聞かなくたって答えは分かるがな。だがどうするつもりだ?」

「え?」

「暁美ほむらの――魔女の下に駆けつけて、どうするつもりだ。今回は美樹さやかの時とは事情が違うぞ」

 青年の言葉に、まどかは眉間に皺を刻んだ。
 ステイルの元同僚なのだから、さやかの事を知っていてもおかしくはない。
 そして今の状況が、どれほど深刻であるのか知っていてもおかしくはない。

「私は……」

 胸中を渦巻く思いを吐き出せば、目の前の青年は行く手を阻むだろう。
 だけど――

「私は」

 まどかは自分を偽らず、素直に自分の思いのありったけを相手にぶつけようとした。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/928.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice