過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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784:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/20(月) 04:02:39.06 ID:gOl/dYXso

 自立歩行が可能な程度には回復したキリカと織莉子を後ろに下がらせ、五和と共に虚空を睨みつける。

「そこに隠れてるヤツ、悪いことは言わないからさっさと姿を見せたらどうなのよな」

 衣擦れの音がする。
 わずかに左、砕けたコンクリートブロックの山の下だ。

「見ての通り、俺達には時間が無い。ここでつまらんいざこざに時間を取られたくはないのよな!」

 建宮の言葉に同調したのか、気配の主は山のすぐ隣にその姿を現した。
 驚くべきことに、その正体はまだ一六か七の男子高校生だ。
 その男子高校生は、日本人受けの良さそうな柔和な笑みを浮かべて口を開いた。

「いやぁ良かった、僕は海原光貴と言います。実は災害のせいで皆とはぐれてしまいまして。困っていたところなんですよ」

「……困っていた、ねぇ」

 フランベルジェを鋭く構える。

「その割に全身から魔力をぷんぷん放ってるのは何故なのよな? 繰り返すが、俺達には時間が無い」

 だから、とフランベルジェを操り、海原を名乗る相手の両手――
 ポケットに突っ込まれたままの右手と背中に隠された左手を指し示す。

「……悪いことは言わないから、さっさと両手を挙げろ。でないと攻撃するぞ」

 その時、そばに寄り添って背後を見ていた五和が小声で何かを呟いた。
 結界の第四層が破られた、という旨の報告だった。
 これで残すは第五から第八までの結界のみになる。
 第五は力を注いでいるが、このままだと破られるのは時間の問題だ。

「もう一度言う。両手を挙げろ。三度目は無いぞ」



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