過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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825:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/01(木) 02:07:03.71 ID:nPimD933o

 魔女狩りの王が、灰色の地面に炎の尾にも似た痕跡を刻みながら少女に飛び掛る。
 両脚部を爆発させたスピードのあるものだ。並の魔法少女ならば衝撃だけで吹き飛ばされてしまうだろう。
 ましてやあの炎の巨人は何千℃という熱量を誇っているのに。

 状況を飲み込めないさやかは立ち上がりながら、とっさに手を伸ばした。
 だが間に合わない。巨人が少女に接触する。あと二秒。一秒、今――――

「……な、いや……え?」

 次の瞬間。
 少女が多大なダメージを被ることを覚悟していたさやかは言葉を失った。
 その凄惨な光景に、では無い。

 魔女狩りの王などいなかったかのように平然と立ち尽くす少女の姿に、だ。

「何が……?」

「これで十四回目だよ。ステイルもよく飽きないもんだね」

 かけられた言葉にはっと後ろを振り返る。
 そこには全身に擦り傷や切り傷を負った赤い魔法少女――杏子がいた。

「起きるのがおせぇぞ……つっても、さやかがいたって何かが変わるわけじゃないんだけどさ」

「なによ? それってかいったいなにがどうなってんの?」

 彼女は黙って右手を伸ばし、先ほどの少女を指差した。
 そしてゆっくりとその先を右へとずらし――息を荒げ、肩を上下させるステイルへと向ける。
 それで理解しろと言いたげな表情を浮かべて気まずそうに顔をそむけた。

「……わけわかんないよ」

「ほむらが魔女になって、その魔女とステイルが戦ってんだよ。……聞こえないかい?」



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