過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
1- 20
889:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:13:36.00 ID:HhynQx1uo

 ……そして、ほむらは魔女になった。視界は暗転し、音が消えた。


 記憶の流れから抜け出して、元の世界に戻るのだと。まどかはそう思った。


 だが違った。
 気が付いた時、まどかは病室にいた。

 そこでは小さな赤子が産声を上げていて、若い男女が喜びの涙を流していた。

 やがて赤子は成長し、心臓に障害を持っていることが判明し……後はおおむね、同じだ。
 赤子は少女となり、転院し、手術を受けた。

 明確に違うと断言できたのは、少女の記憶がそこで途絶えてしまい、世界が暗転してしまったことだ。
 少女の人生はそこで終わってしまい、その未来は永遠に断たれてしまった。
 まどかには最初、それが何を意味しているのか分からなかった。


 暗闇の中に僅かに光る点を見つけた。
 まどかは無意識の内にそれに向かって手を伸ばした。


 気が付いた時、まどかは病室にいた。

 そこでは小さな赤子が産声を上げていて、若い男女が喜びの涙を流していた。

 その光景を目に焼きつけながら、まどかはようやく理解した。

 ……これは、自分の知るほむらが奪ってしまった物だと。

 未来を奪われた暁美ほむら“達”の記憶なのだ、と。

 そうしてまどかは、その暁美ほむら達の人生を追い始めた。

 数百にも上る、たくさんの少女の人生を。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/928.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice