過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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888:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:12:36.49 ID:HhynQx1uo

 ほむらにとって、まどかの存在や行動はさぞかし新鮮で珍しいものだったのだろう。

 ほむら越しに自分の姿を見ながら、まどかは妙な照れくささを感じた。

 そのまま日が沈み、空が朱に染まった時、それは現れた。

 門の姿をした異形の存在。魔女だ。ほむらは成すすべなくそのばにくずおれていた。

 そんな時だ。
 二人――まだ生きて笑みを浮かべている巴マミと魔法少女姿の自分が現れたのは。

 優しいまどか――と言うと自惚れのように聞こえてしまうが。
 それはともかく、ほむらにとってまどかの存在は瞬く間に大きくなっていった。

 やがてワルプルギスの夜と戦い、力を使い果たした自分が息絶え。
 そんなまどかとの出会いをやり直すためにほむらは『キュゥべえ』と契約し。

 時間と世界の壁を乗り越えて、孤独な戦いを開始した。
 それは何年にも、何十年にも渡る辛く厳しい戦いだった。

 頼れる者など存在せず、元より誰かを頼る気などとうに失ったほむらは、何度も何度も繰り返した。

 その末に、まどかはほむら越しに見た。
 自分が、一つの概念に至る光景を。
 魔女を消す存在へ成り果てる瞬間を。

 そして気がつけば――ほむらはこの世界に訪れていた。

 ねじれ、歪んだいびつな世界に。

 魔術が存在する世界に。



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