過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/10/03(月) 02:32:06.96 ID:i7VUGE2Eo

 固まったままのさやかからソウルジェムを取り上げると、慌ててその様子を観察した。
 わずかだが、穢れが噴き出している。
 懐から天草式が回収したGSを使って穢れを取り除くと、ステイルはさやかの両肩を掴んだ向き直らせた。

ステイル「諦めるな」

さやか「……」

ステイル「要は魔法を使わなければいいんだ。GSを多めにストックして、いつでも使えるようにすればいい」

ステイル「その間にソウルジェムを元の魂に戻して、終わりだ。あとは恭介と幸せな日々を送る。それだけだろう」

さやか「……」

 さやかは応えない。
 当然の反応だろうと、ステイルは思う。魂が持たないと言われたのだ。
 仮にソウルジェムを元の状態に戻しても、彼女はもう……

 見えない力が働いているのではないか。
 ステイル達という異物が、歪みが成すことを、世界が正しい形に捻じ曲げようとしているのではないか。
 そう勘繰りたくなる。

さやか「……ごめん、グリーフシード、借りてくね」

ステイル「……ああ」

 そう言って、グリーフシードとソウルジェムを両手に持ったまま彼女は屋上を立ち去った。
 あのグリーフシードならば小さな穢れに限ればあと十回程度なら吸えるはずだ。少なくとも今は平気だろう。
 今の自分に出来ることは、天草式の誰かをさやかのそばに配置するよう手配することと。
 ワルプルギスの夜の対策をすることくらいしか――


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