過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/10/03(月) 02:26:33.29 ID:i7VUGE2Eo

さやか「そういう隠し事はもうカンベンよ! そっちが素直に話さないんなら魔法ばんばん使いまくるわよ!?」

シェリー『……ステイルに代われ』

さやか「あ、本気って思ってないでしょ! よーしさやかちゃん本気出して魔法を」

シェリー『死ぬぞ』

さやか「使っちゃいますかんねー……」

さやか「え?」

 息が止まり、空気が凍りつく。
 時間すら止まったかのような錯覚すら覚えたそれは、ほんの一瞬のことだった。

シェリー『推測だけど、あなたの魂はもう、長くは持たないわ』

 シェリーが告げた言葉は、ひどく簡単で、単純で、これ以上ないほどに分かりやすい物だった。

シェリー『一〇万三〇〇〇冊の魔導書の知識と、集めた情報を使ってソウルジェムは再構成された。その設計は完璧だ』

シェリー『ただ一つだけ、問題があるとすれば』

シェリー『魔女になった際に流出した、あるいは燃焼した魂の再生が出来ないっつーこった』

シェリー『魔法を使い続ければソウルジェムが壊れる。それはね、あなたの魂が淀み出る穢れに耐え切れないからよ』

シェリー『お前の魂はもう既にすっからかんなんだ。老人のそれと変わらないんだよ、チクショウが……!』

 魔女になる前に、ソウルジェムが砕ける。
 これが魔女の状態から元の姿に戻った、希望に満ち溢れる人類初の魔法少女。
 美樹さやかという14歳の少女に化せられた、残酷な運命。

シェリー『……ごめんなさい』

 電話が切れる。


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