過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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969:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:11:06.27 ID:9M6RkmvRo

 ――いまだ夜の明けぬ、星空の下のイギリスにて。

 小さな宝石を右手の中で持て余してい、クソ生意気なガキこと、レイヴィニア=バードウェイは目を開いた。
 その様子に気付いて、すぐそばで控えていたマークがそそくさとその隣に歩み寄る。

「ボス……」

 うむ、と頷いてバードウェイは左手の指を動かした。
 にちゃり、にちゃりと何かどろどろの液体状の物を揉む音が鳴る。
 その手の先には、白い獣の死骸があった。何かで叩き潰されたのか、見るも無残な姿に成り果てている。
 成り果てているのだが――赤い血が、一滴も流れていない。
 それどころか目に当たるであろう赤い宝玉は、生命機能を停止した状態でなお元の輝きを保っていた。

「頃合だ。始めるぞ」

「……本当にやるんですか、≪明け色の陽射し≫が、こんな正義の味方の介添え人みたいなことを?」

「もう前振りは全世界にしてしまったんだ、今更後悔したところで遅すぎる。それからだな」

「はい?」

「そこを退け」

 軽く右手を一薙ぎ。それだけでマークの身体が面白いようにあっさりと吹っ飛んでいく。
 そして新たな人影がバードウェイの前に現れた。
 バードウェイはその人影に向かって笑みを向けると、口を開いた。

「何の用だ、RPGにでも出てきそうな王冠ババア」



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