過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」2<br>
1- 20
974: ◆v2TDmACLlM[saga]
2012/03/10(土) 23:24:33.61 ID:CXdAdGKN0




それは、かつて絹旗の事を何も知らなかった自分が言ったあの言葉だった。

絹旗「普通に道端で友達と出会って……映画に行ったり、アドレスを……交換したり、
   知ってましたか? あの時、わたし超緊張してたんですよ……死んじゃいそうでした」

学園都市の事など何も知らず、なんの垣根もない友人として並んで歩いた日常だった。

絹旗「ドキドキしながら電話して、その時は……邪魔されちゃいましたが……なんて、言うんですかね」

浜面「分かった、分かったよ……」

絹旗「誰よりも……浜面には、死んで欲しくなかったんです」

浜面「……もう、わかったから!!」

叫んだ言葉は夜闇に響き、消えていく。
音の無いその閉鎖的な闇の中で、限界に近い絹旗が小さく呟いた。

その瞳はもう虚ろで、見えているかどうかさえ分からない。

絹旗「浜、面……今、私。いつもより、能力の制御が……今だけ、自動防御……切ってるんです……だから、」

それでも、堕ちそうになる意識を気力だけで保ち、絹旗は言葉を伝える。

願いを伝える。

絹旗「だから……抱きしめて――






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/529.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice