過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」2<br>
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◆v2TDmACLlM
[saga]
2012/03/10(土) 23:24:33.61 ID:CXdAdGKN0
それは、かつて絹旗の事を何も知らなかった自分が言ったあの言葉だった。
絹旗「普通に道端で友達と出会って……映画に行ったり、アドレスを……交換したり、
知ってましたか? あの時、わたし超緊張してたんですよ……死んじゃいそうでした」
学園都市の事など何も知らず、なんの垣根もない友人として並んで歩いた日常だった。
絹旗「ドキドキしながら電話して、その時は……邪魔されちゃいましたが……なんて、言うんですかね」
浜面「分かった、分かったよ……」
絹旗「誰よりも……浜面には、死んで欲しくなかったんです」
浜面「……もう、わかったから!!」
叫んだ言葉は夜闇に響き、消えていく。
音の無いその閉鎖的な闇の中で、限界に近い絹旗が小さく呟いた。
その瞳はもう虚ろで、見えているかどうかさえ分からない。
絹旗「浜、面……今、私。いつもより、能力の制御が……今だけ、自動防御……切ってるんです……だから、」
それでも、堕ちそうになる意識を気力だけで保ち、絹旗は言葉を伝える。
願いを伝える。
絹旗「だから……抱きしめて――
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