過去ログ - 女「機械の体ですけど、一緒に過ごします?」-004-
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久方
◆p79mT8Wu64Nk
[sage saga]
2011/12/23(金) 03:24:09.16 ID:gBkYSIoRo
妖狐「私の感情は、喜びで固定されているのです。だから、私は笑顔しかできません」
作られた笑顔で、作られた優しさだった。
精一杯の笑顔を妖狐は狐子に見せつけた。でも、その笑顔はとても辛辣なものだった。
妖狐「私はどこかであなたを羨ましがっていた。いや――妬ましく思っていた」
狐子「!」
妖狐「あなたは気づいていなかったかもしれません、でも」
妖狐「私はあなたを、少なからず憎んでいた」
言葉の一つ一つが、棘のように狐子に刺さっていく。
狐子は呆然として、視線を落とした。
狐子「私が、お姉さまを、傷つけていた?」
自ずと、独りでに、自然に。
狐子の振る舞い全てが、彼女の苦痛だった。
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