過去ログ - QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」
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12:らんまマギカ2話1 ◆awWwWwwWGE[sage:副題「メタ発言は控えめに」]
2011/09/25(日) 15:23:17.92 ID:sF5yimZr0
響良牙と名乗る武闘家との出会い。

それは巴マミにとって驚きの連続だった。

変身体質もさることながら、その高い戦闘力はどうしたものか。

彼女は魔女の結界での良牙の戦いを遠巻きに見ていた。

魔女の使い魔に囲まれているから急いで助けようとした矢先、彼は自力で次々と使い魔を倒していった。

しかもその倒し方がすさまじい。

指先ひとつで触れるだけで防御力に優れた石柱型の使い魔がこっぱみじんに砕け散るのだ。

そして、ベルトを剣のようにして魔女の攻撃を防ぎ、さらには巨大な光を出して魔女をぺしゃんんこにしてしまった。

マミははじめ、男性のような体格をした魔法少女なのかと思った。

しかし近づいてみてみれば紛れもなく男性、それもつい先日会ったことのある青年だったのだ。

その日の晩はかなり長く情報交換が続いた。

魔法少女と武闘家、お互い未知との遭遇だった。

良牙によれば、魔女を倒した光やベルトを硬直させたものの正体は魔法ではなく「闘気」なのだという。

(まるで少年漫画ね。)

マミはそう思った。

気の概念の源流は格闘技にあるのだが、そんな知識をマミはもたない。

マミにとっては闘気で攻撃するなど漫画の中の話でしかなかった。

そういえば、良牙の武闘家としてひたむきに強さを求める姿勢や常識はずれな方向音痴もどことなく漫画っぽい。

(少年漫画からそのまま飛び出してきたような人…)

そう考えてマミはつい笑ってしまった。

良牙が少年漫画から飛び出てきた人間なら、わたしは少女漫画だ。

彼と対比することで自分の存在もまたありえないことをマミはあらためて実感した。

マミは良牙に、魔法でリボンを自在に操り紅茶を注いでみせた。

さすがの良牙も目を丸くしていた。

マミはリボンにもポットにも指一本触れずにお茶を注いだのだ。

格闘新体操の達人でも触れもせずにリボンを操ることはできないし闘気でティーポットを動かそうとしても、逆にティーポットを粉砕してしまうことは目に見えている。

だから、魔法と信じるしかない。それが良牙の見解だった。

もともと不思議なものには慣れっこなので別段おどろきもしないらしい。

ただの闘気や手品でないとだけ分かれば良牙にとってはそれで十分だったのだろう。

一方キュゥべえの興味は良牙が魔女を倒すために使った技、獅子咆哮弾にあった。

良牙の説明によれば、獅子咆哮弾は単純な闘気のかたまりではなく負の感情を重たい気に変化させて威力を増す技だという。

それを聞いたキュゥべえは「やはりそうか!」となにやら納得していた。

キュゥべえの言うには負の感情を力に変える獅子咆哮弾は負の感情のかたまりである魔女に近いところがある。

そのため、威力のわりに魔女にはとどめになりにくいらしい。


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