過去ログ - QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」
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13:らんまマギカ2話2 ◆awWwWwwWGE[sage]
2011/09/25(日) 15:25:51.53 ID:sF5yimZr0
(でも、それだけじゃ無さそうね。)

キュゥべえが魔女や魔法少女以外のことに興味を持つのは珍しい。

付き合いの長いマミでもこんなことは初めてだった。

獅子咆哮弾には他に、キュゥべえの興味をそそる何かがある。

マミはそんな確信をいだいた。

それが何かまでは想像がつかないが、もしかしたらキュゥべえの存在そのものに関わるヒントになるかもしれない…

そこまで考えたとき、マミはハッとした。

「わたしは、キュゥべえを疑っている…?」

***************************

『今日はキュゥべえの奴はついて来ないのか?』

良牙はマミにテレパシーを送った。

『ええ。新人発掘ですって。こう言ってはなんですけど、彼は普段から営業活動には余念がないんです。』

マミはテレパシーを返しながら、自分の肩の上に乗る小豚の頭をなでた。マミとしては特に意味のない、ペットを愛でるだけの行為だ。だが、そんなことにも小豚の顔が赤くなる。

『し、しかしこの状態でも会話できるとは便利なもんだな。』

テレを隠そうと冷静をよそおう良牙。

マミはクスッと小さく笑った。

ぶっきらぼうで言葉遣いが荒いときもあるが、決して粗野ではない。

むしろ、なんだか可愛い人だ。

(いい人みたいで良かった。)

これから魔女と戦うかもしれないというのに、自然とマミの心ははずんだ。

『良牙さんがテレパシーを使えるのはわたしかキュゥべえが居るときだけですから、気をつけてくださいね。』

マミは良牙に説明をしながら、自分の指輪に触れる。

すると、指輪は丸い宝石状に形を変え、黄色い輝きを放った。

わずかながら魔翌力反応がある。マミの瞳に緊張が宿った。

(魔女が…近くにいる!)

『それは?』

マミの肩に乗った小豚が不思議そうに黄色い石を眺めていた。

『ああ、これがソウルジェムです。魔法少女の証であり、魔女を探す魔翌力探知機にもなっていて…』

「あ」

説明をはじめたと思ったら、マミは急にテレパシーを切り口で声を出した。

「良牙さんはちょっと待っててくださいね。」

そう言ってマミは小豚を肩から下ろしそそくさと立ち去った。

(へ? 一体どうしたんだ?)

取り残された良牙は、途方にくれるしかなかった。


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