過去ログ - QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」
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20:らんまマギカ3話1 ◆awWwWwwWGE[sage:副題「普段はペット扱い」]
2011/09/25(日) 15:43:23.90 ID:sF5yimZr0
「ケーキ、うまっ!」

「もう、さやかちゃん、行儀悪いよぉ」

「いいのよ、美樹さん、鹿目さん。」

鹿目まどかと美樹さやかは、巴マミの家に招かれた。

「キュゥべえに選ばれた以上、他人事じゃないしね。」

そう言ってマミはキュゥべえの方を見た。

その赤い瞳はいつもと変わることなく不思議な輝きを放っている。

長い付き合いだというのに関わらず、目を見ても何を考えているのかは分からない。

(人間じゃないから仕方ないのかな?)

少し寂しげに、マミは小豚のままの良牙を見た。

黒い小豚は、魔法少女についてすでに説明を受けているので興味なさげに、ただの小豚のフリをしてカーペットの上で寝転んでいた。

それでも、マミの視線に気付くと、その表情を感じ取り、不思議そうな顔をする。

小豚の体でも、人間は表情やしぐさで感情を伝え合うことができるようだ。

マミはこのまだ出会ったばかりの小豚にキュゥべえには感じなかった安堵を感じた。

「うんうん、何でも聞いてくれたまえ。」

「さやかちゃん、それ逆。」

良いタイミングでボケるさやかとすぐにつっこむまどか。

なかなか良いコンビらしい。

そんな二人をほほえましく眺めながら、マミは黄色い石を取り出した。

「わぁ、きれい…」

その輝きにまどかが見とれる。

「ソウルジェムというの。キュゥべえとの契約によって生み出す宝石よ。魔翌力の源で、魔法少女の証でもあるの。」

さやかとまどかは二人してソウルジェムを眺める。

「契約って、どういう?」

さやかの問いを受けて、いままで黙っていたキュゥべえが前に出た。

「僕は、君たちの願いごとをなんでもひとつだけ叶えてあげることができるんだ。」

「え!?」

「なんでも?」

『なんだって!?』

キュゥべえの言葉に、まどかとさやかは驚きの声を上げた。

しかし、それ以外にこの場には居ないはずの男性の声が聞こえた。

まどかとさやかは目を丸くしてあたりを見回す。

「あれ? マミさん、お兄さんが?」

素朴な疑問をさやかはぶつけた。

「ああ、これは違うの。良牙さんがね、テレパシーで話しかけてくれたのよ。」

そう言ってマミは黒い小豚を抱き上げた。

小豚は先ほど聞こえた男らしい声からは想像できないほど可愛らしくあたりを見回している。

その様子は思ってもいない事態にあせっているように見えた。


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