過去ログ - QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」
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らんまマギカ3話7
◆awWwWwwWGE
[sage]
2011/09/25(日) 15:55:00.18 ID:sF5yimZr0
倒すのには効率がいいのかも知れないが、恐怖感は無いのか。
敵に捕まってしまって屈辱は感じていないのか。
良牙はマミの表情を見た。至って冷静な表情だ。
決して焦っているわけでも怯えているわけでもない。
しかし―
(執念が感じられねぇ)
良牙にとってそれは信じがたいことだった。
今まで良牙が戦ってきた相手は、いつも並々ならぬ執念を持っていた。
それは、己の欲望を叶えるためであったり、生き残るためであったり、あるいは単純に強くありたい、勝ちたいという執念であったりする。
だがマミの戦い方からはそのどれも感じられなかった。
(あいつは、何のために戦ってるんだ?)
良牙がそんなことを思っている間にも、戦いは進展した。
マミの撃ったハズレ弾から、リボンが飛び出してきて四方八方から魔女をがんじがらめに縛ったのだ。
マミは魔女が動けなくなったのを確認すると、自分の胴に巻きついている触手を冷静に撃ち切ってスタッと地面に着地した。
「これが私の戦い方!」
そう言いながら、マミは常識外れな大きさの拳銃を右肩に出現させた。
その大きさはとても手で持てるものではなく、肩に担いでなおあまりある。
もはや拳銃というよりも大砲だ。
「ティロ・フィナーレ!!」
マミのかけ声と共に銃口から黄色い閃光が魔女に向かって放たれた。
閃光は魔女の緑色の頭部を木っ端微塵に吹き飛ばす。
それと同時に魔女の体は炎上し、やがて跡形も無く姿を消した。
「か、勝ったの?」
「すごい。」
唖然とするまどかとさやかをよそに、マミはいつのまにか魔法で紅茶を出現させて優雅にお茶をたしなんでいた。
やがて結界は崩壊し、奇妙な迷宮はただの廃ビルへとその姿を変えた。
マミは変身を解くと、なにやら刺の付いた玉のようなものを拾った。
「これがグリーフシード…魔女の卵よ。」
「た、卵ぉ!?」
そう叫んださやかだけでなく、まどかにも緊張が走る。
「大丈夫。これはね…こうして使うの。」
マミは自分のソウルジェムと拾ったグリーフシードを近づけた。
すると、ソウルジェムから濁りが抜けてグリーフシードが黒ずんだ。
「こうやって魔法少女は魔翌力を回復するの。これが魔女退治の見返り。」
まどかとさやかは「上手く出来てる」といった表情でグリーフシードを眺めていた。
しかし良牙は突然別のことを口にした。
「で、そこでコソコソしてるヤツもグリーフシードがお目あてなのか?」
「そうね。あと一回分ぐらい残っているし、あなたにも分けてあげるわ。」
マミも壁に向かって話しかけだした。
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