過去ログ - QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」
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らんまマギカ1話2
◆awWwWwwWGE
[sage:副題「良牙氏ね」]
2011/09/25(日) 14:59:44.74 ID:sF5yimZr0
住宅地の中にある家族向けマンションの、『巴』というプレートのある部屋に少女は入っていく。
「おなか減ってるでしょう? ちょっと待ってて。」
少女は、小豚をリビングに下ろすと台所に向かった。
そしてしばらくしてスープ皿に入れたミルクを小豚の前に置いた。
「ぴぃ?」
小豚は戸惑ったように、上目づかいで少女を見つめる。
少女は小豚の視線に、にっこりと微笑みを返した。
すると小豚は意を決したようにミルクを舐めはじめた。
ミルクは弱めにレンジで温めている。
この温度ならおなかを壊すことはなく、熱くて飲めないようなこともない。
ミルクひとつにもなかなか気配りがきいている。
「あら?…変な子ねぇ」
少女はつぶやいた。
なぜなら、小豚はまるで感動したかのように目から涙をこぼしつつ、 ミルクをすすっているのだ。
人間以外の動物も、ホッとしたり安心したときに涙を流すのだろうか?
少なくとも少女の知識の中において、そんなことはない。
動物が涙を流すのは乾燥や汚れから目を守るため――
(あっ!)
少女はふいに何かに感づいた。
「ちゃんと体を洗ってあげないと目も痛いわよね。ごめんね、すぐに気づかなくて。」
「ぴっ ぴ!?」
小豚はあせるように声を出したが、少女は気にも留めず、風呂場へ行った。
シャワーの音が小豚の耳に壁越しに聞こえる。
少女は、再び小豚の前に現れると身構えさせる間もなくつまみ上げた。
「ぴーっ! ぴーっ!」
小豚は激しく抵抗するが、少女はただの女子中学生とは思えない強い腕力で押さえつけてくる。
「大丈夫よ。お風呂ってとっても気持ちいいんだから、怖がらないで。」
そして、少女は小豚を風呂場へ運び、浴槽に浅く張られた湯の中に放り込む。
少女は小豚の様子をろくに確認もせずに、すぐに風呂場の扉を締めて着替え始めた。
「ちょっと待っててね。わたしも一緒にシャワー浴びるから。」
いそいそと少女は衣服を脱ぐ。
可愛いペットと一緒にお風呂、そんな平和な日常に少女は憧れていた。
だから、こうして気持ちをはやらせる。
少女はそそくさと衣服を脱ぎ捨て、そして再び風呂場の扉をあけた。
ガチャリ
「…」
「…」
扉を開ける音を最後に、空気が固まった。
おかしい。
お風呂場には可愛い黒い小豚以外いないはずだ。
では、今目の前にうつるこの青少年は何なのか?
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