8: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 02:47:00.28 ID:axtTgyEU0
暖炉の上に乗った白いケトルの口から湯気が立っている。
ちょうどお湯を沸かしていたらしい。
格子窓から差し込む光のカーテンに
立ち上る湯気が白く重なる。
明かりのついていない部屋は、日光のみを照明にしていた。
まるで下階の慌ただしさとは無縁な光景に、
僕はつい安心してしまう。
でも
今の状況を考えると、そうもしていられない。
「早く逃げよう、鎧が来るよ!」
「大丈夫。彼らはもう追ってこないから。」
そう言いながら彼女は、
バケツの中の杓子で炉に水をかける。
ジューっと音を立てながら火が消えた。
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