過去ログ - 僕「大事なものは目蓋の裏」
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9: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 02:52:22.12 ID:axtTgyEU0
もしかしたらこの娘は、この城に
閉じ込められいる訳ではないんだろうか?

彼女の身なりをよく見る。
金色の巻き髪が肩の辺りまでさらさらと伸びていて、
以下略



10: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 02:54:06.55 ID:axtTgyEU0
いろいろ質問をしたいけど、
こんな人を前にすると呼び名に困る。

「あの…姫様は…」

以下略



11: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 02:59:26.07 ID:axtTgyEU0
彼女は食器棚からカップを2つ取り出すと、
小さなキッチンに並べて置いた。

「ここまで来るのは疲れたでしょう。
紅茶にする? コーヒーにする?」
以下略



12: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:29:38.58 ID:axtTgyEU0
「なんだか、安心したよ。
君が閉じ込められてるんじゃないかって思ってたから。」

そう言って、真ん中の皿からクッキーを一つつまんだ。
意外と甘味が濃くて、ストレートの紅茶によく合う。
以下略



13:短いし全部投下しちゃうか…… ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:37:21.22 ID:axtTgyEU0
「そう、私はソラ。あなたはダイチ。」

「僕たち相性のいい名前だね。」

まるで、こうして会うために決められたような名前だな。
以下略



14:短いし全部投下しちゃうか…… ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:39:46.09 ID:axtTgyEU0
そのお願いを素直に嬉しいと思ったのと同時に、
別の考えが頭を巡った。

愛してほしいという願いは、
好意の他にも意味がある気がする。
以下略



15: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:44:47.79 ID:axtTgyEU0
それからソラはお城の中の案内を始めた。

ソラは足が速い。
僕の手を引いて全速力で走るので、
転ばないようにするのがやっとだ。
以下略



16: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:48:36.89 ID:axtTgyEU0
明かりのない階段を足元に気をつけながら降りると、
ただっ広い部屋へ出た。

天井に明かりをとるための丸い穴が空いていて、
中央で寝息を立てる巨大な生き物を照らしている。
以下略



17: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:54:33.64 ID:axtTgyEU0
次に案内されたのは書斎。

試しに一冊開いてみると、
どこの国か分からない文字が書かれていて読めなかった。

以下略



18: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:57:30.19 ID:axtTgyEU0
部屋をほとんど周った頃には僕らは疲れきっていたので、
大人しくテラスのテーブルでトランプをしている。

「ねえ、私達ずーっと一緒よね?」

以下略



19: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:58:30.56 ID:axtTgyEU0
「そろそろ――

帰るよ。と言おうとすると、ソラが途中で口を挟んだ。

「そろそろ夕飯にしましょ!
以下略



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