過去ログ - 魔法少女「記憶のない私と白い不思議生物」
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160: ◆J0gg2XogfY[sage]
2012/05/20(日) 07:42:13.26 ID:Jdmnkfsdo
「でもさ、実際あたしがこの中では一番頑丈だし、だったら先陣切って突っ込むのはあたしの仕事でしょ?

 それに、サポートしてくれる頼れる仲間がいるんだしさ」

「信頼してるのね、ゆまちゃんのこと」

「まあね、魔法少女としては大先輩なわけだし……って、なに他人事みたいに言ってんのさ、まどか。

 もちろん、あんたのこともだよ」

「え? いえ、私は……その、今の私で、役に立てるのかしらね?」

今までは、確かにそうだったのかもしれない。
しかし今の私は、さっきの戦い方だって二人の作った流れに任せていただけで、良かったのか悪かったのかすらわからない。
それでさやかの期待に応えられるかというと……

「あのねえ、まどか」

いつの間にかさやかの顔が目の前にあって、ぐぐっと迫ってきた。

「記憶喪失だか知らないけど、そんなウジウジしてんの、まどからしくないよ?

 それにさっきだって、ちゃんとあたしやゆまちゃんに合わせてくれたじゃない」

さやかの顔は真剣に怒っていた。

「第一、役に立つとかどうとか、仲間ってそういうことじゃないでしょ。

 記憶があろうとなかろうと、まどかはあたしやゆまちゃんの仲間で親友だよ!」

どうやら私は、こうまで言われてわからないほど鈍い人間ではないらしい。
そのことに心底感謝した。

「ごめんなさい、もう言わないわ。それとありがとう、さやか」

「あーあ、さやかお姉ちゃんに全部言われちゃった。私だって、まどかお姉ちゃんのこと、大好きだよ?」

ゆまちゃんが肩をすくめて、少し拗ねたように言った。


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