過去ログ - 魔法少女「記憶のない私と白い不思議生物」
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◆J0gg2XogfY
[sage]
2012/05/20(日) 07:42:48.69 ID:Jdmnkfsdo
「あー、ごめんゆまちゃん。
まあ、ぶっちゃけるとさっきの台詞、あたしが師匠にほとんど同じこと言われた、そのまんまなんだよね」
「師匠?」
「杏子姉ちゃんのことだよ。まどかお姉ちゃん、昨日会ったでしょ? 赤い髪の人」
「ああ、あの人ね……師匠って、魔法少女の?」
あんまり人に指導するとかいうタイプの人には見えなかったけど。
「半分は私が一方的に言ってるだけみたいなもんだけどね。
師匠が直接何かを教えてくれたっていうのはあんまりなくって、マミさんやゆまちゃんに教わったことが多いけど。
けど、あの人は目標というか、憧れというか……」
「マミお姉ちゃんは人のお世話を焼くのが好きだけど、杏子姉ちゃんはそういうのやりたがらないもんね。
でも、人と付き合うのが嫌ってわけじゃなくて、言葉にしたりするのが照れちゃうんだと思う。
黙ってついてこい、見て覚えろー、みたいな感じ?」
なるほど、それは何となくわかる気がする。
姉御肌とでも言えばいいんだろうか、女性にモテそうな感じだ。
つまりさやかの妙にキラキラした顔は、そういう感情も混じってるんだろう、たぶん。
「ダメ出しはガンガンされたけどね。
だからあたしも結構へこんじゃってさ、もう足手まといだから一緒に戦うのやめますって言ったら、怒られた」
そう言うさやかの顔は本当に嬉しそうで、誇らしげで。
そんな風に思える相手がいるのは羨ましいと思ってしまった。
私にも誰かそういう人がいたんだろうか。例えば、魔法少女だったというお母さんとか。
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