過去ログ - 魔法少女「記憶のない私と白い不思議生物」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/02(日) 00:32:43.71 ID:H+0hR77Lo
まどか「その通りだと思うけど、あなたに言われると何かムカつくわ。

     とにかく、あなたと契約したんだから、私の願いが何だったのか知ってるはずよね?」


QB「もちろん知っている。ただ――」

そう言い掛けて、うさん臭い小動物は宙を見上げた。

QB「まどか、話は後にした方がよさそうだ」

まどか「何よ、はぐらかす気……っ!な、何?」

左手の指輪が、明かりもないのに輝き出した。
それに、そんなものを見なくても、悪寒のような、嫌な感覚が体中に走る。
覚えてはいないけど、この感覚が何なのか、私にはなぜか理解できた。

まどか「なにか、近くにいる……これが魔獣ってやつなの?」

QB「記憶はなくても体に染み付いた感覚は消えていないようだね。

   そのソウルジェムの反応ならすぐ近くだ。いや、これは……」

薄暗い路地裏の闇が、いくつも渦を巻くように揺らいで。
人のような、でも明らかにこの世のものではない、何かが。
闇の中からにじみ出るように姿を現した。

まどか「っ……囲まれてる!?」

うめき声のような、聞いているだけでも気分が悪くなってくる声。
後ろを振り向くと、そこにも。
狭い路地裏の両側を塞ぐように、奇妙なノッポの人影――魔獣が現れていた。
ゆらゆらと体を揺らすようにして、音もなく少しずつ迫ってくる。


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