過去ログ - 魔法少女「記憶のない私と白い不思議生物」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/02(日) 01:01:20.09 ID:H+0hR77Lo
まどか「ど、どうすればいいのよ、これっ!?」

QB「落ち着くんだ、まどか。君はすでに魔法少女だといっただろう?

   君には魔獣と戦う力がある。さあ、ソウルジェムに念じるんだ」

まどか「そんなこと言われたって、それを覚えてないんだってば!」

QB「魔法少女であることはもう君の一部だ。

   自転車の乗り方と同じだよ、一度身に着けたら簡単には忘れない。

   ただ君の意識の表面からそのことが消えているだけだ。

   その証拠に、君は魔獣の気配を忘れていなかっただろう?」

こんな状況でよく落ち着いて喋っていられるものだ。
ああ、でもこいつなら壁をちょろちょろ登って逃げられるかも。
後ろに下がろうにも、路地裏のどっちも魔獣。できるのは壁際に下がるくらい。
はっきり言って乙女の大ピンチだ。
魔獣のこともすっかり覚えていないけれど、こいつらがまとった嫌な気配はわかる。
こいつらは、間違いなく、私の命が欲しいんだ。

まどか「ああ、もう!こうなったらなるようになれよ!」

今やまぶしいくらいに明滅する指輪に、意識を集中する。
一瞬指輪全体が輝いてほどけるように消え、自然と広げた手のひらに、別のものが形作られる。
それは細かい装飾が施されたアクセサリーのようなものだった。
全体は卵を連想するような形で、装飾の中には大きな宝石のようなものがはまっている。

その形も、大きさも、重みも、輝きも、私の手にしっくりと馴染んで。
それは間違いなく、私のものだと、私は理解した。


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