45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/10/26(水) 23:49:07.34 ID:BameyvSX0
--住宅街--
キリカ「首なし死体発見。さっきの首とくっつくかな」
さやか「……」
キリカ「……うん。全然合致しないね。いや、むしろこの右手がさっきの左手と……」
さやか「キリカ……真面目にやってよ……」
キリカ「最初の数時間は真面目にやってたじゃないか。いもしないであろう生存者の呼びかけとかね」
さやか「……」
キリカ「……それで、いつまで続ければいいんだい?こんな事」
さやか「生存者が見つかるまで、だよ」
キリカ「……それは大変だ」
正直、キリカはさやかの事を舐めていた。
数時間探し回ればさやかも現実を直視せざるをえない。
そうなれば、すぐにでも脱出できる。それぐらいに考えていた。
が、一向にさやかが諦める様子はない。
……ひょっとしてひどい思い違いをしていたのではないだろうか。
さやかは本当のところ生存者を探しているのではなく、ただ生存者を探すという行為を続けることで、自分の心を保っているだけなのではないだろうか。
「あたしは自分の目でいないって理解するまで諦めたくないんだ」
聞こえがいいこの言葉も、そういう読みをすると全く別の解釈が見えてくる。
つまりは、ソウルジェムが真っ黒になるまで永遠に見滝原をさまよい続けるという…
さやかを見限る事も視野に入れるべきかもしれないな、そうキリカは考えた。
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