過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱【土方×もっさん】
1- 20
35:1[saga]
2011/10/14(金) 20:37:45.67 ID:E44rocLH0
「さて、そろそろ日も落ちたな」

坂本さんの声にあたりを見渡すと、すでに沈みかけている夕日があたりを黄金色に染め上げていた。
気づかないうちにこんなに時間がたっていたのか。
そろそろ庵に帰らないと暗くなってしまう時間である。
またあの山道を走って帰ると思うと少し気が重くなるが、少佐とともに走れるならそれもよかろう。

「土方」
「は…………」
「今日は付き合ってくれて感謝する」
「いえ、私も楽しめ……いえ、鍛錬になりましたので」
「はっはっ。ならば私も貴様を連れ出した甲斐があったというものだ」

そういって豪快に笑うと、坂本少佐は宮藤さんに視線を向ける。
宮藤さんは一つ頷くと、自分の穿いていたストライカーユニットを脱ぎ、坂本少佐に差し出した。

「よし……ならば今日の最後に土方、貴様に褒美をやろう」
「え……」

そういうが早いか、少佐はストライカーユニットを穿き、起動させると私のほうに近づいてきた。

「ちょっとじっとしてろ」
「え?え?さ、坂本さん、なにを…………」
「いいから動くな」

状況が理解できないで戸惑うだけの私を抱き上げる少佐。
助けを求めるように宮藤さんのほうに視線を向けるが、彼女は笑顔で手を振るだけであった。

「土方さん、きっとステキな風景が見られますから……」
「え?そ、それはどういう…………うおっ」

私の言葉が言い終わらない間に、不意に視界がめまぐるしく動きだした。
そしてやってくる、内臓が浮き上がるような、そんな感覚。
これは…………

しばらくその感覚に耐えていると、不意に体の違和感が止まる。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/609.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice