過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱【土方×もっさん】
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984:1[saga]
2012/09/17(月) 23:20:34.39 ID:1gJ8EHUc0
しかし大尉がほとんど初対面の私と少佐のことを気にかけて下さっているのは、純粋に嬉しかった。
多分、大尉自身はとてもお優しい方なのだろう。
だから私は大尉に感謝の意を伝えるべく口を開く。

「いえ、そんなことは。大尉がとてもお優しい方だというのが分かっただけでも収穫ですよ」
「…………う」

しかし、大尉は私の言葉になぜか照れたように顔を赤らめる。

「大尉?」
「…………ひ、土方さんよ。あんた出会う女にみんなそんな風に言ってるのかい?」
「そんな風に、というのは……」
「そんな風に直球で相手を褒めたり、ってこと」
「そ、それは…………まぁ」
「は〜〜〜そうか」

私の返事に、大尉はなぜか掌で顔を覆って俯く。
…………何かまずかっただろうか。

「その顔は本当に分かってないな。じゃ、私がいろいろ言うことでもないか」
「…………あの、失礼ですが仰る意味が」
「分かんなくていいさ。何だかあんたはそのままの方が面白そうだからな」

そう答えた大尉の表情に、何故かシャーリーさんの笑顔が重なった。


「引き止めて悪かったな」
「いえ。私もヴィスコンティ大尉とお話しできて楽しかったです」
「…………土方さんよ。やっぱり少佐以外の女の前じゃそう言うことなるべく言わないほうがいいぞ」
「……は、はぁ」

何が『そう言うこと』なのかよく分からないがとりあえず頷いておく。
私の返事に、大尉は後ろ手に手を振って闇の中へと歩み去って行かれた。


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