過去ログ - とある未来の通行止め その2
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36:ブラジャーの人[saga]
2011/10/06(木) 21:33:43.57 ID:4K2r/cQ00
「打ち止め…」
「なぁに…?」
「痩せようなンて思うなよ」
「えっ?あの急にどうしたの?」

縮こまっていた少女の両腕を取って、シーツの上に縫いつけた。まじまじと見降ろす。やはり以前より、イイ。
打ち止めは服を着込んだ一方通行にそうされて、もじもじと体をよじらせたが、その動きは彼を更に感嘆させるだけだ。
そっと手を離すと、ありがたいことに打ち止めはそのままの態勢でいてくれた。
左手をベッドについて、右手で彼女の首、肩から胸、そして腹、足までをなぞる。
ゆったりと足を組み、揺れることのない青年の視線が穏やかだったので、打ち止めは大人しくしていた。

(触ってるだけで気持ちいいな…。馴染むっつーか…)

「変なの。今までこんな風に撫でてくれたことあったっけ?ってミサカはミサカはまるでペット扱いのようだとワンワン言ってみたり」
「褒めてンだよ。俺は…気に入ってる…。自分が硬ェせいか?」
「あら…、ミサカったらあなたを知らず知らずのうちにトリコにしてたのね?」
「……そォだな。だから、痩せる必要ねェよ…」
「素直〜…、ってミサカはミサカは普段と違うあなたにビックリしてみる」

一方通行は上半身を屈めて打ち止めの首筋に顔を寄せた。触れるだけのキスをして、肌から匂い立つかぐわしい香りを吸い込んだ。
この匂いも、以前と違う気がする…

(これも…、馴染むなァ…)
(なんだろう、今日のこの人は本当に素直でかわいい…)

打ち止めは青年の髪を梳かすようにして頭を撫でた。素直な彼など珍しい。
そこで、今なら訊けるかもしれないと思ったので、何気ない風を装って訊いてみた。

「ねぇあなた、教えてほしいことがあるの」
「……」

一方通行は喋らなかったが、胸元を軽く吸われ、さらさらと彼の前髪が肌をくすぐったのを返事と解し、打ち止めは本題を切りだした。

「ミサカはもちろんあなたが初めてだったけど、あなたはミサカが初めてだった?」

「…、……」

彼からの返事はない……



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