822:ブラジャーの人[saga]
2012/02/15(水) 21:18:00.02 ID:hHAsBREZ0
やいのやいので、二十分後。
「ふぃー、…出来た。最高傑作でございます…」
ドライヤーを止めて、途中参加の店員が仰々しく額を拭った。
「あらぁ素敵だわ」
「まぁ…、近年稀にみる素晴らしい出来です」
「さぁ、最後の仕上げにルージュを…」
店員の一人が、ピンクの口紅に筆を滑らせるのを見て、半ば茫然としていた打ち止めが我を取り戻した。
「あ、待って待って。口紅はミサカが持ってるのを塗りたいの!ってミサカはミサカはポーチに手を伸ばしてみる」
この半刻足らずで、彼女達はすっかり仲良くなってしまったようだ。「シャネルですのに…」と残念がられたが、彼からクリスマスプレゼントにもらった特別製だと教えると、コロっと態度を改める。
むしろ、新技術の落ちない口紅について、どこのブランドか、価格はいくらかと、益々盛り上がりを見せた。
カツカツと、彼女達の履くヒールが、はしゃぐ足に合わせて床を鳴らした。ここは絨毯が敷かれていないので、よく響く。
自分も早く、こんな風に自由にハイヒールを履きこなしたいと思う打ち止めであった。
(ガールズトークに垣根は無いのね、ってミサカはミサカは友達増えたかな?と嬉しくなってみたり)
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