862:ブラジャーの人[saga]
2012/02/24(金) 23:18:29.33 ID:BkRFYL8S0
「滝壺さん、考え直すなら今からでも超遅くありませんよ」
「大丈夫だよ絹旗。考えは去年から決まってたから」
「披露宴が無いなんて、浜面のやつ金もないくせに結婚急ぎ過ぎなんじゃねぇの、まったく」
「式の後は、レストランで披露宴の替わりにパーティーがあるよ。シーフードメインだから、麦野の好きな鮭もたくさんあるはず」
「でかしたわ」
「滝壺キレイ…にゃあ」
「本当にキレイだよ、ってミサカはミサカはウェディングドレス姿のタキツボにうっとりしてみる」
「ありがとう、フレメア、ラストオーダー。二人こそ今日は可愛いね」
ここは、新婦の控室。ウェディングドレスを纏った旧姓滝壺の周りには、いつものアイテムの面々に加え、打ち止めとフレメアが。
ちなみに、新婦のドレスは薄桃色である。
「みんな、大事なお知らせがある。私とはま、しあげは今朝、婚姻届を出したから、私はもう浜面理后」
「うぅ、超違和感です。滝壺さんのことを、これからなんて呼べばいいんでしょう」
絹旗最愛は大仰に腕を組んで首を傾げた。彼女も浜面と同様、旧姓滝壺の呼び方に苦悩する一人である。
「そっか。名字が変わったんだね、ってミサカはミサカは練習してみたり。リコウ、リコウ、リ・コ・ウ」
「理后、理后、理后…。浜面理后…」
「うんうん、その調子、ってミサカはミサカはフレメアと一緒に励んでみる」
「別に、私達アイテムで集まってるときは<滝壺>でいいんじゃない?結婚しても職場では旧姓を使用して、業務の円滑を優先することは珍しくない」
麦野沈利の提案に、絹旗が真っ先に乗る。よほど彼女を「浜面理后」と呼称するのに抵抗があるらしい。
「麦野の意見に超賛成です! 私達アイテムは永遠に不滅なんです!」
「なるほど、職場では旧姓…。キャリアウーマンみたいでかっこいい」
「お、これなら滝壺さんも超納得ですか? じゃあ超決定ですね」
新郎、浜面仕上が悩んでいる事案は、新婦の側では簡単に解決した。
(ミサカはアイテムじゃないから、一人で練習続けてみたり。リコウ、リコウ、リコウ…。ミサカはあの人と結婚しても、この問題が起きなくて楽だー)
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