867:ブラジャーの人[saga]
2012/02/24(金) 23:33:13.59 ID:BkRFYL8S0
あんなに背筋を伸ばした浜面を見るのは初めてだ。インデックスが捧げる祈りの間、身じろぎもせずに正面を向いていた。
「それでは、誓いの言葉を」
インデックスがそう告げて、浜面の肩が揺れる。夫婦になる二人は向かい合い、新郎が花嫁のベールをめくり上げた。
「汝ら、病めるときも健やかなるときも、富めるときも貧しきときも、この人を愛し、敬い、助け合い、なぐさめ合い、死がふたりを分かつまで、共に生きることを誓いますか」
「っ…、誓います」
「誓います」
姿勢もそうであるが、浜面の声も、まるで彼のものではないようだ。
良く言えば男らしい、悪く言えば、彼らしくない。
(うっわァ…、結婚式ってこンなこっ恥ずかしいのかよ。まるで見世物じゃねェか)
馴染めない、非常に心が落ち着かない。一方通行は眉をしかめる。
いつか、自分達もこんなことをしなければならないのだろうか…? 愕然とする一方通行。
(いや待て、別に式を上げなきゃ結婚できないワケじゃねェ。入籍だけして…)
青年は、こっそり隣の少女を盗み見た。
「ほぉ…ぅ、タキツボいいなぁ…」
(………)
1002Res/661.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。