950:ブラジャーの人[saga]
2012/03/06(火) 00:50:25.13 ID:5vzdayXZ0
安静必須な妊娠初期の妊婦さんを、いつまでも外にいさせられない。そもそも、まだ詳しい検査も受けていないし。
三人は簡単な相談を済ますと、それぞれの家に帰ることにした。
「あー、パパとママがなんて言うか……」
「後でどんな様子だったか教えてね、ってミサカはミサカは不安を感じてみたり」
「大丈夫よ、とにかく喜ぶのは目に見えてるから。でもあの年でお爺ちゃんとお婆ちゃんってのはショックかも。私も叔母さんだし……」
一方通行の頭を悩ませる案件は、まだまだ押し寄せてくる。
御坂夫妻には会ったことがあるが、その人格や人柄は好ましくも、彼にとってはくすぐったい部類の人種だ。
打ち止めや、大切な人々と共に生きていくかぎり、切っても切れない関係の枝葉を、樹木のように伸ばしていかざるをえない。
最近、やっとそれを理解した。
「きっと一方通行も冷やかされるわよ。イイ気味だわ」
「……」
今日はまだ半分しか過ぎていないが、一方通行は非常に疲れていた。
無意識に痛む頬を指でかまいながら、青年は御坂に背を向けて公園の駐車場へと向かう。少しの距離も、打ち止めに歩かせたくないので、ポルシェを出してきていた。
(ポルシェだと、乗降する時、体への負担が大きいか……?)
ポケットの中でキーを弄りながら、さっそく今後の生活の改善点に思い至っていたら、
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