951:ブラジャーの人[saga]
2012/03/06(火) 00:52:02.48 ID:5vzdayXZ0
「ちょろーっと待ちなさい。帰る前に、私にも一発殴られていきなさいよ」
御坂は軽く右手を振り上げ、ウィンクした。手が拳になっていなければ、セリフが物騒でなければ、とても可愛らしい仕草であった。
「……クソ、オマエもか」
一方通行は御坂にも殴られる覚悟があった。電撃を食らわされることも予想していた。だから、待ち合わせ場所を公園にしたのだ。
「その顔見れば分かるわよ。殴ってくれる人がたくさんいるってのは、それだけ打ち止めと結婚するアンタが恵まれてる証拠。ありがたく思えってーの」
(あなた、また殴られてくれるのね。ミサカのために……)
打ち止めが制止しても、一方通行はきっときかない。少女は一歩下がる。
不遜な態度で対面に立つ青年に対し、御坂はスキップするかのように駆けだした。
(え? スキップ?ってミサカはミサカは〜……、お姉様それはぁぁぁああ!?)
(オマエその年でそのパンツはどォなンだよ)
一方通行は、力を入れていた顎を緩めた。そこに、覚悟していた衝撃は来ないから。
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