過去ログ - とある未来の通行止め その2
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954:ブラジャーの人[saga]
2012/03/06(火) 01:03:50.57 ID:5vzdayXZ0

「失礼します。一方通行の意識は回復しましたか」
「失礼、やっちまったダメ男は目を覚ましましたか」
「お姉様にノックアウトされちゃったモヤシは起きましたか」

ぞろぞろと、一三五七七号、一〇〇九〇号、一〇〇三二号が個室に入って来た。
さぁ、今度は何を言われるのか。はたまた殴られるのか、蹴られるのか。一方通行はもうやけくそだった。

「そんな、捕えられた野犬のように警戒心丸出しにしないで下さい、とミサカ一〇〇三二号は見たことないけど一方通行を野犬に例えます」
「大丈夫ですよ。あなたはすでに十分痛い目に遭っていますから、とミサカ一三五七七号はこれ以上の危害は一方通行には過酷すぎると同情を表します」

「安心してあなた、ってミサカはミサカは上位個体らしくミサカ達に言って聞かせてあるのだ、と鼻を高くしてみる」
「そォかよ」

今日はこれ以上、体にも心にも負担を掛けなくて済むらしい。さすがの一方通行も胸を撫で下ろした。しかしそんな心理を表には出さない。


「さて、それではお姉様言うところのケダモノが無事に起きましたが、せっかくなので天敵でも打っていきますか、とミサカ一三五七七号は鋭い針をチラつかせます。あ、点滴だっけ」

「ロクデナシ菌が口内の傷口から侵入しているかもしれません。血液検査をしましょう、とミサカ一九〇九〇号は採血用注射器の太い針をチラつかせます」

「一方通行が意識を失ってから三時間以上が経過しました。そろそろ必要かと思いまして、しびんです、とミサカ一〇〇三二号は特徴的な形状の容器を目の前に置いてみます」

「まさかこういう方面で攻撃を仕掛けてくるとは、ってミサカはミサカはあなたを守るために仁王立ちで立ちふさがってみたり!」

「…………」

打ち止めに譲ろうと思っていたベッドに再び潜り込み、一方通行は頭まで布団の中に隠れた。きゃんきゃんやかましい姉妹達に背を向けて。



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