過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:2
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/17(月) 02:43:07.56 ID:cyQjmoHHo
智「……僕は学校どころか街まで違うからよくわからないんだけど、学校での様子はどうなの?」

アヤヤ「……以前より、欠席が多くなったような気がします。比奈織先輩も姿を全く見なくなりましたし……」

 しょんぼりしたようにアヤヤは言葉尻を窄める。
 多分、さっきの屋上にいかなくなった、ということに対する、理由にこれが当てられるだろう。

繰莉「ま、そうよね。あれまでの規模になるとバックは必要になるし、それに一種の企業みたいなもんだしね。そういうのの根回しや活動に忙しいんだと思うにゃあ」

央輝「同感だな。裏での交渉や手回しの時はトップが出向くのが道理だ。そうなれば無論、表舞台への時間はさきにくくなる」

芳守「そういうの、あたしはよくわからないけどさ。結構前に見た時、すごく切羽詰まってた表情してたのはわかったよ」

 その結構前、というのがどのくらい前なのか少し気にはなるけれど。
 今回の話の本題は、何も瑞和を中心としたものではない。
 いや、勿論関係ある人物としては最も真ん中に近いかもしれないけど。それならわざわざこんなところで話す必要はない。

智「それじゃあ、瑞和の話は一旦ここまでにしておいて。改めて本題に入るよ」

央輝「ああ、そうだな。とはいっても、ここまで来て予想がつかない馬鹿はいるのか?」

 央輝は小馬鹿にするような笑いを一瞬だけ浮かべ、アヤヤと芳守を見る。
 僕と繰莉ちゃんも同じくその視線を追った。
 考えるような素振りはほんの瞬き程の間のみ。

芳守「予想はなんとなくだけどついてる。あーやは?」

アヤヤ「アヤヤも、そんな感じで……」

 芳守はそれなりに聡いし、アヤヤも決して頭は悪くない。
 だからきっとわかっているだろうけれど、僕は認識の齟齬をなくすために改めていう。

智「僕達だけではどうにもならなくなった。だから、二人の力も貸して欲しい」

 それは、僕らが過去に交わした約束。
 アヤヤと芳守というカエサルレギオン反対派が、その活動に参加しなくていいと言った時にした制約。


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