過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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12:視点:佐倉杏子 ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:48:23.21 ID:mLlw9Zym0
「――これで掃討完了、か?」
槍を杖替わりに突き、呼吸を整える。
雨はいつの間にか上がり、雷鳴もずっと向こうに遠ざかっている。
世界が一瞬歪み、また戻る。夜がこの街での本来の明るさを取り戻した。
「魔獣の領域が消えたわ――終わった、みたいね」
アドレナリンが切れ、どっと二人、へたり込む。
変身を解くと全身を疲労が襲う。もう、立つのも億劫だ。
回復の為にグリーフシードと、糖分の塊を取り出す。
「金米糖、食うかい?」
「糖分は必要ね。頂くわ」
一握り掴んでマミに手渡し、自分も5つばかり、口に放り込む。
それから黒色の四角い粒を20個ばかり掌に乗せ、紅い宝石の穢れを吸わせる。
悲鳴を上げる寸前だった魂の疲労が抜け、全身に活力の源が行き渡っていく。
ただ雨水でずぶ濡れの尻は不快なままだ。迂闊な格好で変身を解くんじゃなかった。
「紅茶、どうかしら?」
「あー水分も必要だな。貰っとく」
少しだけ昔を思い出す。マミの紅茶も随分と久し振りだ。
ティーカップを受け取り、角砂糖代わりに金米糖を3つ、放り込む。
それから、暗がりに立つそいつにも声を掛けてみる。
「そこのアンタ、アンタも一緒にどうだい?」
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