過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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48: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:28:31.75 ID:t06ma3WT0
(ちっ、先客が居やがる)

先客。変身もせずただ魔獣から逃げているところをみると、領域に迷い込んだ資質持ちか。
面倒だが、無駄に好戦的な頭の悪い同業者よりはマシだろうか。

(見殺しにも、出来ねーしな)

槍での高飛びで魔獣の頭を越え、街路樹を蹴って勢いを殺し、そいつの前に着地する。
即座に背後に障壁を展開。

「何も聞かねーで、今すぐ逃げな。
 どーせ後で白い畜生が、ペラペラと聞きもしないことまで喋りに行くからよ」

アタシより2つ3つ、年上だろうか。
銀の短髪、白のジャケットに黒のスラックスといった出で立ち。
長身で細身のボーイッシュ系だ。その胸元には――アンクのペンダントか。
そいつはこちらを一度ジロリと睨んでから、ただ無言で逃げていく。

「――さて、面倒が無くなったところで、サックリといきますかね」

目の前の魔獣は7体。アタシにとっては、準備運動にすらならない。



「こんなもんか、鎧袖一触ってね」

躱して突くだけの簡単な作業。1分は余裕で切った。
変身を解くと同時に、魔獣の領域が消え失せる。
振り返ると7〜80m程向こうで、さっきの少女とキュゥべえが話をしていた。
何だかんだで、遠巻きに様子を見ていたんだろう。
ま、高校生の歳ともなれば、契約は自己責任だ。それはもうアタシが構うことではない――が

「しゃーねーな、自分で回収すっか」

小さくて黒いグリーフシードを、夜道で回収するのは結構骨だ。
しかしあん畜生が契約に関する話を始めたら、すぐには終わらない。
幸い人通りの無い裏道だし、根気でもって探しますかね。



どうにか2個目ばかり拾ったところで、頭上から誰かがアタシに声をかけた。

「お姉ちゃん、なにしてるの?」


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