過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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52: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:33:34.87 ID:t06ma3WT0
「それじゃ、アタシは行くけど、ゴミはそこらに捨てるんじゃねーぞ」
「お姉ちゃん、行っちゃうの?」
「ロリコン妖怪がアタシを追って来るからな。一緒に居たら、ゆままで喰われちまうぞ?」
「えー、わるい生きものには見えなかったよ?かわいかったし」
「そーゆーのが一番危ねーんだよ。油断してると、頭からバックンだ。
見かけたら、すぐに逃げるんだぞ」
「う、うん」
――そう、世の中は偽りだらけだ。
一見親切そうな相手も、本当に優しいとは限らねぇんだよ、ゆま。
「――あの……お姉ちゃん、また会って、くれる?」
去り際のゆまの言葉。正直、もう会いたくない。
――だって、アタシはもうアンタを見捨ててるんだよ。
「ああ、ゆまがいい子に――」
いい子にしていれば?こんな境遇の子にそれを言えるか?
ナンセンスだ、全く。
「神様が優しければ、また会えるさ」
しれっと嘘をつく。神様の優しさなんて、もうあの時から欠片も信じていないのに。
「お姉ちゃんの名前は、佐倉杏子だ。次に会えたら、名前で呼んでくれよ」
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