過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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74: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:46:06.72 ID:oIK4Qu7A0
「テメェもだよ。気に入らねぇ。マジ気に入らねぇ。
死んだヤツの穴埋めに、何人使う気だよ!?」
気に入らないのはこっちだ。マミさんは凹ましたから、今度はほむらが標的?
――死んだヤツとか、穴埋めとかって、何だよその無神経な言葉。
あんた、ほむらが未だに、どれだけその人のことを想ってるか、知らないの?
「テメェの呪いに、何人巻き込めば気が済むんだよ!!」
「!」
その言葉に一瞬、ほむらの眼が大きく見開かれ――
けれど次の瞬間には、いつものクールで、落ち着いた彼女に戻っていた。
ふん、ほむらがあんたなんかの安っぽい挑発に乗るもんか。
「――ええ、貴方の言う通りよ、佐倉杏子。
私はかつて犯した罪の償いの為に、皆を利用している。
ただ私の心を呪いから救いたいが為に、皆の笑顔を求めている」
抱きかかえていた少女を、蹲るマミさんの側に横たえ、ほむらは佐倉杏子に向き直る。
――贖罪の為に笑顔を求めるって、充分立派な行為じゃない。
こんな奴相手に、『そっちが正しい』みたいなこと言わないでよ……
「過ちを、認めるわ。
今日、彼女達に見せてあげたかった夢は――
どれ程、幸せな笑顔に満ちた記憶ではあっても
所詮、私が無知で愚かだった頃の、幻想でしか無かったのだから」
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