過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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77: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:49:56.06 ID:oIK4Qu7A0
「何故、弓も翼も出さねぇ」

「貴方相手に、弓を引いている暇なんて無いわ」

「飛べば、済むだろう」

「それでは、殺し合いにならない」

「――こっちに合わせるつもりかよ、舐めやがって!」

「貴方が本来の力を使ってくるというなら、考えるわ」

「!!――絶対、ぶっ潰す!!!」

「その前に、楽にしてあげるわ!」


一時の静けさ。そして二人の纏う魔力の色が、今までに無い濃さを持つ。
次の一撃が、この殺し合いを終わらせると、誰もが確信する。


そして、私達の目の前で


今度は、明美先輩が、紫の矢になった。





瞬きの間が過ぎて、二人の姿が静止画になる。

先輩の矢が跳んだ軌跡には、乱立する槍の林。
しなやかに駆け抜けた脚の黒タイツには、幾つもの裂け目と血の滲み。
小さな血溜まりの出来つつあるその足元には、散らばった棍の節。
そして組み合うような形に固まった、白黒と、紅の、魔法少女。


更に、一瞬だけ、私には視えた。

佐倉杏子の胸元には、赤い宝石に押し当てられた黒い鏃。

――そして先輩の右手首と、左手の甲は、佐倉杏子に握り潰されていた。


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