13:flag.01ガールミーツガールズ [sage]
2011/10/06(木) 22:54:08.16 ID:uWPHdrqf0
昨夜の公園で悪魔と自称した少女のことは、夢の中での出来事のように、梓は思えた。
だが、朝起きて、登校するときにギターケースの底に髑髏マークのシールを見つけてしまう。
そのシールにはなにやらわからない小指サイズの装置が付着されていた。
みたこともないような装置で、人類の産物ではないような外観をしている。
もしかすると、少女との出会いは現実で、この装置を使って自分を付けていたかもし
れないと梓の脳裏をよぎった。 昨日のハクアといった少女とのやり取りを思い出す。
梓は、小学校4年のときからギターに親しんできた。 毎日練習をつんできた、もちろん、スランプに陥るときもあったが、そのときは、息抜きで他のジャンルの音楽を聴いて頭を切り替えようとした。 或いは、ギターを全く弾かずに、一日中別のことで過ごして、心をリフレッシュさせた。 そして、そのあとは自分の音楽が洗練されていく境地にもたどり着いた。 音楽活動一筋の青春を過ごしているというのは大げさかもしれないが、梓の青春時代の大部分はムスタングとともにあった。 受験、試験、病気を除いて、数日にわたって、ギターから離れたことはなかった。 だが、今ギターに触れてない日が続いている。
「梓ちゃーん、おはよう」
登校途中で思案していると、後ろから声がかかってきた。
「あ、琴吹先輩。 おはようございます」
後ろを振り返る梓、一瞬驚くような表情を作り、すぐさま笑顔で返す。 だが内心少し焦りを感じている。 梓と同じ学校の制服を着た少女が梓に手を振り、駆け寄ってくる。
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