40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/08(土) 19:05:57.10 ID:MoEXM0li0
「んじゃあギャグは二人称、通常は三人称、感情的なのは一人称ってのはどうだ?」
「主人公問題でも言ったけど章によって明確に区切られてたりするのは別として、こまめに人称変更すると読者が迷子になるから同じ章ではしない方がいいかな」
「注意書きいれたらいいんじゃねえの?」
「注意書きを入れても映像がないから難しいよ」
人称変更とは主人公視点で話が進んでいたと思ったらいつの間にか、友人視点で話が進んでいるなどである。漫画ではキャラクターからふきだしが付いているので、カギ括弧内の会話文が誰の台詞か分からないことは滅多にないが、小説では複数人で会話しているシーンは誰が話しているのか分からない場合があるのだ。地の文は状況説明のみならず視点の補助をする役目もある。
「じゃあ場面その物が変わる回想シーンとかは?」
「回想はそもそも小説向きの手法じゃないよ」
小説は漫画や映画などと違い映像がない。
映像を伴わない小説では読者のイメージによって世界が構築されている。読者のイメージに依存する小説において、回想を多用すると見た目でも非常に読み難く、映像がないので読者が今『過去、現在、未来』の何処にいるのか迷子になる可能性も高い。
よくある失敗例は事件が起こり、その後に事件への説明的な回想シーンを入れることなどである。読者は事件の結果を知っているのでスピード感がない、ハラハラもしない、そのシーンの時間軸が分からない、と欠点が多い。
どうしても使いたいのであれば読者がその作品の世界観や登場人物をきちんと理解した中盤以降にした方が望ましい。
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