過去ログ - 浜面くんがSSを書くお話
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/08(土) 19:09:04.99 ID:MoEXM0li0
「推理小説は作者の問題に対して読者が答えるものでもあるしな、誰でも犯行が可能だったり訳のわかんねーものを使われたら科学者じゃないしわかんねーよな」

「かなり特殊な作品もあるらしいけど私は知らない。次行くよ、探偵は読者の知らない手がかり、偶然や勘で事件を解決してはいけない。さっきはまづらが言ったみたいに推理小説は作者と読者の戦いでもあるから、隠し事とか偶然は駄目だよ」

「必然性って奴?」

「そうだね。『何故そう思ったのか』『何故それを発見できたのか』とか色々と理由がないと駄目だね。最後にワトソンは自分の判断を全て読者に知らせるだけど推理小説における助手って読者のメタ的な存在なんだよ。的外れな推理をしてるように見せかけて『読者が疑問に思う』ことを作者は推測して、ワトソン君に言わせたり補足説明的な役目としてるんだよ。探偵だけだと読者が疑問に思う所も気にせず解決しちゃったりするからね」

「ワトソンって足を引っ張ってるだけじゃなかったんだな」

他にも滝壺は伏線の張り方など細かく説明をした。必ず読者に犯人が分かるように伏線を張らないといけないことや、それが論理的でなければいけないこと、あからさま過ぎるのは面白みにかけること。伏線は必ず全て回収しなくてはいけないことなどだ。浜面はその全てをノートにとっていった。

「最後に犯行動機は出来るだけシンプルな方がいいね」

「復讐とかか?」

「そうだね。勧善懲悪なジャンルだから政治的や宗教的な理由だと善悪の定義が難いし、話が終わってすっきりしないといけないんだよ。けどこれは最低限のルールで三十個のルールを推奨する人もいるんだ」

「がんじがらめじゃねえかよそれ」


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