過去ログ - 佐天「もう何も、私から奪わせるものか」
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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/12(水) 19:27:17.18 ID:yuR00+URo
黒子「ほらほら、急いでくださいまし。一人で歩いて帰る事になりますわよ?」

小悪魔みたいな笑顔を浮かべて、白井さんがまだかまだかと私を急かしてくる

佐天「もうちょっと、もうちょっとだけ待ってください!」

置いてけぼりに焦った私は、さっきよりもおおよそ3倍の速度で荷物を鞄に放り込んでいく
女の子の鞄とは思えないくらい鞄の中は大惨事になってしまったけど、とりあえずの準備を終えた私は白井さんが差し出してくれた手を握る
ふにふにと柔らかくってとっても暖かい手は、白井さんの優しさに満ちている気がして、私はなんだか得したような気分になる

佐天「よろしくお願いします」

黒子「はいはい、帰ったらお部屋がピカピカになるまで掃除しますわよ」

私の手を握る白井さんの手に、私を逃がさないように力が込められる
あ、やっぱり小悪魔だ。あの笑顔の裏にはそんな意味があったなんて

佐天「えっ。あのー、やっぱり私歩いて―――」

黒子「もう遅いですの、観念なさいな」

白井さんがそう言うと、さっきまで見ていた教室の風景は、あっという間に一変し別の景色になった
ああ、こんな事になるなら、やっぱり時間をかけてゆっくりゆっくり一人で帰ったほうが良かったかな、なんて――――



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